文藝同人誌 『八月の群れ』 公式ブログ

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カテゴリ:本( 2 )

ハリーポッターを読んで大きくなった子供は差別・偏見を持たない傾向があるらしいですよ。

八月の群れ同人の葉山ほずみです。

先日、イタリアイギリスの共同研究の結果が学術誌「応用心理学」に発表されました。
Journal of Applied Social Psychology(←クリックすると元記事に飛べます)

(一部抜粋)

Recent research shows that extended contact via story reading is a powerful strategy to improve out-group attitudes. We conducted three studies to test whether extended contact through reading the popular best-selling books of Harry Potter improves attitudes toward stigmatized groups (immigrants, homosexuals, refugees). Results from one experimental intervention with elementary school children and from two cross-sectional studies with high school and university students (in Italy and United Kingdom) supported our main hypothesis. Identification with the main character (i.e., Harry Potter) and disidentification from the negative character (i.e., Voldemort) moderated the effect. Perspective taking emerged as the process allowing attitude improvement. Theoretical and practical implications of the findings are discussed in the context of extended intergroup contact and social cognitive theory.以下続く・・・。

ちょっと元記事が長いので、例によって私のいい加減な意訳でどうぞ。

イタリアのモデナ・レッジョ・エミリア大学、パドヴァ大学、ヴェローナ大学と英国グリニッジ大学の共同研究チームは、イタリアの小学生から高校生を対象に移民や人種差別、性差別などに関するアンケート調査を行った。その結果、ハリーポッターの小説や映画を良く読んだり見ている子どもほど、差別的感覚を持たなかったという。

ハリーポッターの中で「汚れた血」という言葉がよく出てくるのですが、これは人間(ハリーポッターの中ではマグルと呼ばれています)同士の間に生まれた元々魔法族ではない魔法使いのことの蔑称として出てきます。
ハリーはその言葉を聞くたびに言った相手に対して、軽蔑の眼差しを向けるのです。
それに、この本の中にはナチズムに通じる言葉があり、それが「純血主義」というものです。主人公であるハリーポッターは魔法世界での法的機関である「魔法省」が純血主義者によってコントロールされる中、純血主義のリーダーでもあるヴォルデモート卿と対峙していくのです。

ハリーポッターを読んで育った子供は、そういった汚れた血や純血主義というものが悪いものだということを学び、偏見を持たれる事の多い同性愛や移民に対しての固定概念が少ないという結果が出たそうです。

ちょっとざっくりと訳しすぎましたが、そういうことです(笑)
私もハリーポッターシリーズを全部読みました^^
毎年発売されるのを楽しみに待っていたものでした。
この記事の中で、

「主人公に自分を重ね合わせて読んでいた読者(感情移入して読んだ読者)は偏見を持たないという傾向が強く出た」

とされていました。
本は人生に影響を与えることが多々ありますものね。
そんな本に出会えたことはとてもラッキーだったのかもしれません。











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by hachigatu_no_mure | 2014-08-08 23:51 | | Comments(2)

真珠の耳飾りの少女

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八月の群れ同人の追洲流です

 

ガルシア・マルケスという作家が死んだ。私は悲しい、などと言う気はない。彼の作品を読んだことがないのだから。「百年の孤独」は焼酎でその名を知るばかりだ。そもそも外国作品をあまり読まないが、最近感心したのがトレイシー・シュバリエ作の「真珠の耳飾りの少女」である。

オランダの画家フェルメールのこの絵はあまりにも有名だ。作者のトレイシー・シュバリエもこれを気に入り、複製を自宅に掛けて十数年も眺めていて、この少女と画家との物語を思い付いた。日本語版で原稿用紙500枚にも及ぶ作品は、登場人物に類型的なところもあるが、一枚の絵からこれだけの作品に仕立て上げる想像力に感心した。筋運びも現代的で読みやすい。物語を紡ぐ、ということの面白さを考えさせる作品である。

元もとこの絵は「青いターバンの少女」とか呼ばれていたのだが、この小説の成功によって「真珠の耳飾りの少女」に変わったという。



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by hachigatu_no_mure | 2014-04-21 21:23 | | Comments(2)